2−2−2<虹野、八重>
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第1ターン(戦闘時BGM:春を待ちわびて)
●八重
作戦修正(なし)
会話>虹野、
●虹野
作戦修正(回避率+30%、攻撃コマンド使用不可)
移動+会話>八重
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「T−LINK……コンタクト」
花桜梨は、R−3のT−LINKシステムを作動させた。
それは、通常の干渉波によるレーダーとは比べ物にならないほどの索敵能力を有する。
だがその対象は、目の前のときめきではない。トロイホースの後方……自分達の背後に向けられていた。
我ながら、少し神経質すぎると思わないでもなかった。
「でも、この宙は……静かすぎる」
普通脱走事件が起こったというのなら、警備艇などが殺到してその宙域は大混雑になるはずだ。
それどころか、アーガマを追うのはトロイホース一機のみ。それだけ自分達が期待されていると思いたいが、「ときめき」相手にそれは自惚れがすぎるというものだろう。
(きっと……なにかある。よくないことが)
こういう時の自分の勘は、とてもよく当たる。
花桜梨は、そんな自分の能力が、大嫌いだった。
無骨なフォルムをもった蒼い機体……ザブングルが、こちらに向かって接近してくる。敵意は感じられない。ライフルも構えていない。
「虹野……沙希さん」
「八重さん!八重花桜梨さんだよね!?」
どうやら、沙希の方も花桜梨と話すつもりでやってきたらしい。
ザブングルは、そのままR−3につかみ掛かった。強い力は感じない。
通信が開かれ、沙希の顔がモニタに映しだされた。
「戦闘しているふりをしながら、聞いてね」
花桜梨、こくりと頷く。
「私達には、本当に反逆の意思なんて無いの。あなた達は、私達を捕まえるように、命令を受けているのかも知れないけど、この場は見逃してほしいの」
「それは……」
「虫のいい話しなのは、わかってるわ。でも、私達、反逆の疑いを自分達の手で晴らしたいの」
疑いを、晴らしたい。
その気持ちは、花桜梨には痛いほどよくわかった。
「お願い、私達を信じて」
まっすぐに花桜梨の瞳をみて、沙希は懇願した。それを断れるような、花桜梨ではなかった。
「わかった。私、あなたを、し」
だが、その時。
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第2ターン(戦闘時BGM:Phychic Energy)
●八重
作戦修正(なし)
攻撃/ストライクシールド>謎の敵意
●虹野
作戦修正(回避率+30%、攻撃コマンド使用不可)
無行動
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R−3は、突然ザブングルから体を離した。
「T−LINK、フルコンタクトっ」
そして、ときめきがいる方とはまったく無関係の方向……何も存在しない宙に向かって、
「行って、ストライクシールド!」
突然の花桜梨のその行動に、呆気にとられる沙希。逃げるのも忘れて、その行動を呆然と見守る。
ストライクシールドは、虚空を切り裂き、見えない敵に向かって攻撃を続ける。
しかし、爆発も爆音も起こらない。
当然だ。
そこには、何もないのだから。
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第3ターン(戦闘時BGM:Phychic Energy)
●八重
作戦修正(なし)
攻撃/ビームソード>謎の敵意
●虹野
作戦修正(回避率+30%、攻撃コマンド使用不可)
無行動
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(信じる?)
(シンジル?)
(しんじる?)
(アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!)
花桜梨の頭に、割れんばかりの嘲笑が響き渡っていた。
(お前が、人を信じるだって?)
(心を閉ざしたお前が?)
(人間に絶望したお前が?)
声なき声に向かって、R−3はビームソードを振り上げた。
切り裂く。
切り裂く。
切って、切って、切って。
だが、その嘲弄の声はやまない。
(あんなに裏切られたのに、まだこりてないんだ?)
(まだ、誰かに寄り掛かりたいんだ?)
(お笑い草だね、ナンバー8)
「やめてぇっっっっっ!!!」
悲痛な叫びをあげ、花桜梨はビームソードを投げつけた。
やはり、そこには何もない。
「八重さん、どうしたの!?。いったい、何が」
「こないで」
駆け寄ろうとした沙希、先刻と同一人物とは思えない冷たい声に、思わず動きを止める。