ときめき2−2−3



 R−3の異変に、ときめきのメンバー全員が気づく。
「ね、ねえ、何がいったいどうなってんの?」
 望、沙希に通信を開いて訊ねる。
「わ、わかんない……」
 この隙に逃げられないかな?とチラッと思う沙希だが、あんな状態の花桜梨を放って逃げてよいものか、判断に迷う。
 その時、未緒から緊急通信が入る。
「アーガマより、各機体へ!。戦艦クラスの反応が一隻、こちらに向かっています!」
「PS軍の増援か!?」
「方向からみて、その可能性は低いですね。……もうすぐ、そちらのモニタで確認できるはずです」
 未緒が指し示した方向は、サイド7とは逆方向……ちょうど、「暗礁宙域」と呼ばれる宙域のある方向だった。
「ああもう、なんでもこいって感じだわ」
 投げやりな口調で、みのりが呟く。
 やがて、メインモニタが白い戦艦の姿を捉えた。
 それは、「サラミス級」と呼ばれる巡洋艦だった。PS軍が主に使用してる艦であるが、微妙に改修を受けているようだ。
「あれは……見たことありますよ」
 鈴音、データバンクを呼び出して、検索をかける。
「確か、メディアワークズが使用している艦に、同じものが」
 メディアワークズ。
 それは、いわゆる巨大軍事コロニー国家の名前だった。「レッドカンパニー」などと同じく、どこの陣営にも金で戦力を提供する、ある意味一番タチの悪い勢力。
「ありました。『シェフィールド』です。使用している部隊は、『シスタープリンセス』!」
 しかし、それよりも。
 沙希たちの目を奪ったのは、その艦の前に展開されているMSの中の一機だった。
「あれは……ガンダム!?」
 それも、ただのガンダムではない。重装甲を誇るその姿は、今から10日ほど前、PCE軍の残党である「アヤサキ=フリート」が、SS軍から奪い取ったガンダムだった。
「確かあれって……核兵器つんでいるんじゃなかったっけ?」
 そのみのりの呟きは、妙にうわついていて、現実感がなかった。



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