<メイ、るりか、カンナ、みさき>

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メイ……慎重にねっ
みさき……普通に
カンナ……慎重にね
るりか……ワンチャンス
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 赤坂美月の異変は、すぐにメイとるりかの知るところとなった。
「で、でっかくなってる!?。あれ、ダイモスよりでかいんじゃないのぉ?」
 岩山の陰からその頭部をのぞかせるまでに巨大化したバストールに目を見張るるりか。
「一体、アレ(バストール)は何を考えておるのだ。このファイトで『皆殺し』?呆れてモノも言えぬのだっ」
 どうやらバストールの通信を傍受していたらしいメイ、がっくりと肩をおとして呟く。
 彼女にとっての神聖な「祭り」を、汚されたような気がしたのである。
「ねえ、メイちゃん!。あのまま美月さんを放っておいたら、大変なことになるよ!。ここは一旦休戦して、彼女を押さえよう!」
「……よかろう。あのように憎しみのみで戦う者には、相応の報いをくれてやらねばな!」


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第一ターン(戦闘時BGM:The Most Electric Girl in the World)

●メイ
作戦修正(与D10%減、被D10%減)
移動>光武

●みさき
移動>グランゾン

●カンナ
作戦修正(与D10%減、被D10%減)
移動>バストール

●るりか
移動>バストール

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「あ、あれ?メイちゃんどこいくの?」
 グランゾンは、バストールの位置とは違う方向に移動をはじめていた。
「フフ、メイに考えがあるのだ。るりかは、そのまま一直線にバストールに向かうがよい」
 そういって通信を切ると、メイは湖の方へ向かってグランゾンを飛ばす。

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第2ターン(戦闘時BGM:檄!帝国華撃団)

●メイ
作戦修正(与D10%減、被D10%減)
移動>光武

●みさき
攻撃/アンカークロー>グランゾン/100%

●カンナ
作戦修正(与D10%減、被D10%減)
移動>バストール

●るりか
移動>バストール

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 同じころ。
 カンナは光武を泳がせて、湖を横断しようとしていた。
 カンナには、同じ花組隊員である真宮寺さくらのような「破邪の血」はない。神崎すみれやアイリスのような高い霊力も持たない。
 だが、霊力よりも、ひとりの戦士としての勘が彼女に警告していた。

(あのバストールの雰囲気……ただごとじゃねえ)

 オーラバトラーは、カンナの乗る光武と同じく、パイロットの精神エネルギーを糧として動く。パイロットの激しい感情が、機体に力を与えるのだ。
 そしてそれは、決してプラスの感情のみを対象にするとは限らないのである。
「とにかく、急がねえと!。……ええい、なんだって光武はこんなにトロいんだよ!?」
 設計者の李紅蘭が聞いたら、落ち込みそうなことを呟きながら、カンナは進む。
 その時。
 頭上から巨大な影が落ちかかった。
「なに!?」
 驚いて空を振り仰ぐと、そこには黒みがかった蒼の巨人が存在していた。
 グランゾンだ。
「伊集院メイ!?。なんのつもりだ!?」
「フフフ……。どうせ貴様も、バストールのところに行くつもりだったのであろう?」
 後方から接近すると、その巨大な手で、光武の体をがっちりと掴む。
「わああっ!?なにしやがる!?放せっ!」
 そのまま、グランゾンは急上昇をかける。手足をじたばたさせて抵抗する光武。
「暴れるでない。メイが、バストールのところまで貴様を運んでやろうというのだ」
「な、なんだと?」
「悪い話ではなかろう?。帝国華撃団の実力はメイも知らぬわけではないが、こと機動力に関しては素直に世話になっておいたほうがよいのではないか?」
 メイの言うことはもっともだった。だが、果たして信用してよいものか……。カンナは迷った。
 だが、その思考は、敵の接近を告げる電子音で中断されてしまう。
「な、なんだ?」
 グランゾンの前方から、黒い塊が高速で向かってくる。
 川名みさきの、プラックサレナだ。
「……むう……。そうか、ヤツがいたか」
 舌うちするメイ。
「ど、どうすんだよオイ!」
「貴様を抱えたままでは、回避行動もままならん」
「な、なんだとぉぉぉぉ〜〜〜!?!?!?」
 悲鳴をあげるカンナ。そんなことはお構いなしに、ブラックサレナが突撃してくる。
「悪いけど、茜ちゃんに頼まれたんだ。墜とすからね」
 みさきの一言とともに、アンカークローがグランゾンのボディに食い込んだ。

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グランゾン
ダメージ339×作戦修正0.9
=305
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第3ターン(戦闘時BGM:ブラックダリア)

●メイ
作戦修正(与D10%減、被D10%減)
移動>バストール

●みさき
攻撃/ハンドカノン>グランゾン/100%

●カンナ
作戦修正(与D10%減、被D10%減)
移動>バストール

●るりか
移動>バストール

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「これは……もうもたんな」
 ダメージチェックをしながら、メイは呟く。
 ブラックサレナは、旋回して間合いを取っている。止めを刺すつもりらしい。
「ふん。もう飽きたのだ。グランゾンのテストもこれで充分だろう」
 メイは、ヘルメットをシートの後ろに投げ捨てた。脱出装置作動の準備をする。
「さて……。あとはこやつを」
 チラリと、グランゾンの手に抱かれた光武に目をやる。
「てめーっ!!この、おろせーっ!!」
 相変わらず騒がしいカンナに、メイはニヤリと微笑む。 
「おおお前の機体、煙ふいてるじゃねえか!!。共倒れなんてごめんだ!おろせーっ!!」
「ああ、今おろしてやるから、心配するでない」
 せえの、と呟くと、メイは操縦レバーをひきこんだ。
 光武を手にしたグランゾンは、まるで砲丸投げの選手のようなポーズを取る。
「ままままま、まさか!?や、やめろーっ!?」
「いってこい!帝国華撃団!!。バストールを倒すのだ!!」
 グランゾンが力の限り光武を放りなげるのと、サレナのハンドカノンが直撃するのは、ほぼ同時だった。

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グランゾン
ダメージ1299×作戦修正0.9
=1169

撃破
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「ふん……頼んだぞ。憎しみで戦う者は、誰ががそれを止めてやらねばならんのだ」
 爆発をはじめた機体から、脱出しながら。
 メイは、自分の目に涙が滲んでいるのに気がついた。
「……何故だ?。何故メイは泣いておる?」
 呆然と呟く。そして、顔がみるみる真っ赤になる。
「何故泣くのだ!?。こ、こんなの、ただのお遊びなのだ!。テストのための余興なのだ!」
 自分に言い聞かせるようにして叫ぶ。だが、そうすればするほど、感情が昂ぶり、後から後から涙があふれてくる。
「違うのだ!!。悔しくなんかないのだ!。悔しくなんか……わーんっっっ!!!」

 優勝候補筆頭と言われたグランゾンは、こうして後半戦で姿を消した……。