<彩、るりか>


彩(慎重にね)

るりか(全力攻撃)


「さあってと!!カンナさんと虹野さんが一騎討ちするみたいだし、私は誰と戦おうかな?」
 腕をぶんぶん振り回しながら、るりか。その視線が、ケンプファーの蒼いボディにとまる。
「ようっし、長谷部さんにしようっと!。ねえ、長谷部さん、私と戦って」
 くれない?とるりかが言うより前に、いきなり彩は後退を開始した。
「ちょ、ちょっとお!?」
「…………とりあえず……そのお返事は…離れてから…ということで……」

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第一ターン(戦闘時BGM:月の童話)

●彩
作戦修正(与D10%減、被D10%減)

移動>キュベレイから離れる

●るりか
作戦修正(命中率+20%、回避率−20%、与ダメージ20%増、被ダメージ20%増)
牽制/クロスブーメラン>ケンプファー
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「あのねえ……離れちゃったら戦えないでしょお!?」
「私は……バズーカとか……あるから……」
 わざとなのかどうか知らないが、その途切れ途切れの口調が同時に時間稼ぎにもなっている。
 いくらお人好しのるりかとはいえ、それを許すつもりはなかった。
「悪いけど、そうはいかないのっ! ごめんね!」
 ダイモスが放ったクロスブーメランが、ケンプファーの後退を阻む。

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ダイモス>ケンプファーの牽制成功
次ターンの命中率に+10%
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第二ターン(戦闘時BGM:水色の宝石〜Dance MIX〜)

●彩
作戦修正(与D10%減、被D10%減)

攻撃/シュツルムファウスト>ダイモス/100%

●るりか
作戦修正(命中率+20%、回避率−20%、与ダメージ20%増、被ダメージ20%増)
精神「熱血」使用(与D30%増し)
攻撃/烈風正拳突き>ケンプファー/100%

●みさき
作戦修正(命中率+20%、回避率−20%、与ダメージ20%増、被ダメージ20%増)
精神「加速」修正(その戦闘リプライの間、「速さ」のパラメータに+30)

攻撃/アンカークロー>ダイモス/100%

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 後退を諦めた彩、即座に攻撃に切り替えてくる。
「……じゃあ……言う通りに…します……」
「わわっ!?。だからっていきなり撃ってこないでよ!」

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ダイモス
ダメージ224×作戦修正(彩)0.9×作戦修正(るりか)1.2×1.5
=362
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「ううっ、どうせ最後なんだから、もうちょっと華々しいファイトがしたいなあ」
 ぼやきながらも、るりかは自分の持てるものはすべて出し切ろうと決めている。
「ダブルブリザァァァァァァァァドッッッッ!!!」
 ダイモスから、氷の塊のような息吹が吹きつける。ケンプファーは、なす術もなくそれに囚われてしまう。
「……浮いて……る……」
「必殺!!!烈風!!!!せぇぇぇぇぇぇぇぇけんづきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」

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ケンプファー
ダメージ2926×作戦修正(彩)0.9×作戦修正(るりか)1.2×熱血修正1.3×1.5
=6162

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 鉄の拳が、鉄の肉体に。
 幾度も、幾度も叩きつけられる。
 コクピットの中の彩は、まるでゴムまりのように飛び跳ねる羽目になるはずだが。
「……さよ……なら……」
 彩は、すでに脱出した後だった。

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ケンプファー
撃墜
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「な、なんだかなー」
 飛び去っていく脱出カプセルを見送るダイモスの腕に、どこからか伸びてきたワイヤーが巻きつく。
「きゃ、きゃあ!?」
「ぼうっとしてちゃだめだよ、山本さん」
 それは、川名みさきのプラックサレナだった。
 そして、ワイヤーだと思ったのはサレナの巨大な尻尾……アンカークローである。
「くっ、この!!」
 振りほどこうとするるりか。だが、アンカークローはダイモスの関節部にしっかりひっかかっている。

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ダイモス
ダメージ10×作戦修正(みさき)1.2×作戦修正(るりか)1.2×1.5
=21

次ターンのダイモスの命中率と回避率−10%
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第3ターン(戦闘時BGM:見た目はお嬢様)

●茜
作戦修正(命中率+20%、回避率−20%、与ダメージ20%増、被ダメージ20%増)
スキル「ニュータイプLV.2」使用(回避率と命中率に+15%)
精神「鉄壁」修正(その戦闘リプライの間、被Dが半分に)
精神「ひらめき」使用(そのターンの攻撃を一度だけ必ず躱す)

攻撃/ファンネル>ダイモス/100%

●みさき
作戦修正(命中率+20%、回避率−20%、与ダメージ20%増、被ダメージ20%増)
精神「加速」使用(その戦闘リプライの間、「速さ」のパラメータに+30)

攻撃/ディストーションナックル>ダイモス/100%

●るりか
作戦修正(命中率+20%、回避率−20%、与ダメージ20%増、被ダメージ20%増)
精神「根性」使用(被D15%減)

攻撃/烈風正拳突き>キュベレイ/0%

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「この!はなれなさいってば!!」
 ダイモスはがむしゃらに腕をばたつかせ、まるでヨーヨーのようにしてサレナを振り回す。
 遊園地のアトラクションばりのアクロバティックな動きを、みさきはもろに味わうことになる。
「あう〜〜〜、や、やめてよぉ〜〜〜気持ちわるいよ〜〜〜」
 それでも離そうとしないのは、天晴れというべきだった。
 そこへ、満を持してファンネルが放たれる。
「やだー!!こんな負け方やだよぉぉ!!」
 るりかが悲鳴をあげるが、後の祭りである。
 ビームの雨に打たれ、ダイモスはその巨体を大地に預けた。

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ダイモス
ダメージ1976×作戦修正(茜)1.2×作戦修正(るりか)1.2×精神修正×0.85×1.5
=3627

撃墜
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「そこまで!!、そこまでじゃあああ!!」
 ランタオ島全域に、島全体を震わせるような大声が響き渡った。
「ワシはこのG以外ファイト大会委員長、爆!!!!!!裂!!!!!!山!!!!!!!…………である!!!」
 通信モニタいっぱいに割り込んできたその巨大な顔と声に、茜は一時放心状態になる。コントロールを失ったファンネルが、蚊取り線香にやられた蚊とんぼよろしく、ぼとぼとと地面に落ちる。
「まぁそれはいいのじゃが。ワシは、大会委員長の名においてここに宣言する!!。優勝は、川名みさき!!ブラックサレナじゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 
 その宣言とともに、今度は観衆の歓呼の声が、ランタオ島を震わせた。

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優勝 川名みさき HP 4200/4200
二位 里村茜 HP 4761/5500
三位 山本るりか HP 0/9000
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「優勝ですね、川名先輩」
 いつもとかわらない調子で、茜が呼びかける。
「や、やったぁ……これはふたりで掴んだ優勝だよ……おぇっ」
「どうしたんですか?」
「ちょ、ちょっと酔っちゃって……」
 茜、慌ててコクピットから出て、サレナのコクピットに向かう。
「先輩、しっかりしてください」
「あ…茜ちゃん、ビニール袋とか持ってない?」
「あっ!!いたいた!!チャンピオン!!。喜びの声をひとこと!!」
 そこへ、テレビカメラを引き連れた長岡志保が駆けてくる。
「今、取り込み中です」
「何いってんのよう!!。地球圏中のおーでぃえんすが、川名さんの声を聞きたがってるのよ!!」
 遮ろうとする茜を押しのけ、志保は強引にみさきにマイクを向ける。
「さあ、チャンピオン!!。何かひとこと!!!」
 ずい、とマイクが口元におしつけられる。
「今回の勝因は!?。この喜びを真っ先につたえたいのは!?。優勝賞金で何をしますか!?」
「うう……」
「えっ?なんですって?もっと大きな声で!」
「もぅ……だめ……」
 みさきの口から漏れたのは、喜びの声ではなく。
 ファイト前夜のパーティーで、彼女がこれでもかと胃に詰め込んだご馳走の数々であった。


 しばらくお待ちください


 ファイトを生中継していたテレビに、無機質な文字が映し出された。味気ないクラッシックが、BGMに流れている。
 テレビ観戦していた観衆たちは、呆気に取られたまま、再び会場が映し出されるのを待った。
 だが、彼らの希望は叶えられることなく。
 一時間後。
 何事もなかったかのように、「知ってるつもり!?」がはじまった。


<終>