<「雫」の設定>


 今期の木星輸送船団の別命が「雫」。
 月島拓也船団長以下数百人の木星輸送船団は、木星圏でのヘリウムVの採取、貴重な鉱物資源の採掘、木星圏の調査、木星コロニー建設の下準備といった役割を負っていた。
 それらを負え地球圏に帰還した彼等は、出発時と大きく様変わりした戦乱の渦中へ戻る事となる。



<「雫」の立場>

 木星輸送船団は地球や宇宙といった勢力にとらわれず全ての陣営からの共同出資により成り立ち、船団が木星から持ち帰った物資は均等に分けられます。
 木星輸送船団の運ぶヘリウムVは貴重な推進剤であり、現在稼動している戦艦や巡洋艦でこのヘリウムV無しで動けるのはナデシコをはじめとして僅か数隻だけです。
 さらに現在はPCE戦争で破損したコロニーを修復し難民を救剤する為に、サイド1やサイド5の破損したコロニーを唯一「コロニー修復施設」のあるサイド3へ運び、修理の終ったコロニーを再び元のサイドへ戻す為、大量のヘリウムVが必要となっています。

 それらの事情からWINDOSW条約によりこの木星輸送船団への攻撃は不可となっており、船団の方も基本的に「自衛」以上の武器は詰め込んでいません。
 護衛艦は着きますが、実際に船団に所属する人達からは「明らかに不足」と言われる程度の防衛力です。

 「雫」と言うのは今期の木星輸送船団のコードネームで、船団が輸送本部に戻り次第無くなる名前です。


<ダンガイオーチーム>

 「自衛」にすらならない貧弱な防衛力を憂慮した船団長・月島拓也は、ムラサメ研究所時代の人脈などの独自のコネクションで、特務防衛チームを結成しました。
 それが彼の手による試作型T−LINK搭載スーパーロボット「ダンガイオー」とそのパイロット達です。
 現在彼等は「雫」自体とは別行動を取っています。


<各キャラの設定>

● 月島拓也
PCE戦争時はDOS/Vのニュータイプ研究機関であるムラサメ研究所にていくつかの成果を上げて
いた青年。
 戦争末期に所長である叔父が急死して、その後を継いで所長に。
 その後木星輸送船断線団長に就任。

 本人はニュータイプの戦争利用を反対する理想かだったはずだが……ムラサメ研究所時代の彼は、むしろニュータイプを完全に「優秀な兵器」とみなしている節がある。


● 月島瑠璃子
PCE戦争当時のまだ概念自体が確立していなかった頃に覚醒した数少ないニュータイプ。
 パイロット適性の問題で実戦配備はされなかったが……現在の彼女の操縦手腕を見ると、どうも拓也が妹を戦場に出さない為に報告書を改竄していたように思える。
 心優しい少女なのだが、戦争末期にその心は壊れてしまっている。


●長瀬祐介
 この世でたった2人しかいない「電波使い」の少年(もう1人は拓也。瑠璃子が電波を使えないのには、まだ語られていない理由がある)。
 この世界に関心の無い少年。
 だが「今」が続く事を嫌う彼は、「えいえん」へと招かれる事も無くその心をゆっくりと狂気へ浸していく。


●太田香奈子
 拓也を慕う少女。
 ニュータイプにも戦争にも興味など無かったが、拓也が望むからというだけの理由で彼の研究に協力し、その身を実験に捧さえした少女。
 そして彼女が得た力は、処置を行った拓也にすら恐怖を覚えさせるものだった。
 以来拓也は彼女を遠ざけるようになるが、それでも彼女の一途な想いが変わる事はない。


● 新城沙織
木星輸送船団の護衛任務を受けた沙織は、特務チームであるダンガイオーチームへと抜擢される。
そこでであった祐介に、沙織は淡い想いを抱くようになる。
基本的にあらゆる自体に対してポジティブに考える少女。
祐介が抱えているような、人生そのものに対する絶望すら「そんなの、みんなだって同じだよ」と笑って言える強さを持つ。


●藍原瑞穂
 輸送船団の事務係として配属された瑞穂は、その高い処理能力が拓也の目に留まり特務チームへと抜擢される。
 同じチームには昔からの知り合いで、唯一親友と呼べる相手である香奈子がおり瑞穂は喜んだのだが……香奈子は拓也以外の人に優しさを向けるほどの精神的ゆとりを持っていなかった。
 いつしか、そんな香奈子や拓也が一目置く祐介に興味を持つようになる。