<「誰彼」の設定>

 キャラクター達は石原麗子が所長を務めるムラサメ研究所に所属するテストパイロットです。
 月代、きよみ、キヨミ、岩切の4人は先代所長である月島拓也(現在は木星輸送船団「雫」の船団長)の手で強化された強化人間であり、高子と夕霧は研究所職員です。

 ムラサメ研究所は村雨グループ(セラフィム・コールの村雨紫苑、桜の属する宗家)が出資者となっており、DOS/V連邦の支援を受けてニュータイプ研究をしています。
 強化されている4人はかなり高い(しかし人によってはひどく不安定な)ニュータイプ能力保持者です。

 原作との対比で言うときよみEND後のアレンジで、蝉丸が「えいえんのせかい」へ消えた状況です。
 現在蝉丸の事を覚えているのはきよみだけです。


 「仙命樹」の設定は「強化人間」という中に内包し、「血」による特殊な能力(不老不死や再生や超感覚や催淫効果)や制限(水や日光や67式や装置による感覚誤認)はかなり薄めて表現します。

 また、月代とキヨミはきよみのクローンではなく、きよみとキヨミが双子の姉妹、月代は特に血の繋がりが無いものとします。



<「誰彼」の立場>

 先代所長である月島拓也の要請で、とある勢力への戦闘参加が計画されています。
 DOS/V連邦の各陣営や村雨グループからの支援など、複数の出資者を持つ為にその戦力の所有権が曖昧であり、研究成果であるニュータイプが保有されている事を誰もが知りながら互いの目がある為に堂々と使用できずに居たのが実状です。



<強化人間一覧>

 月島拓也が手がけた強化人間(成功例)の一覧。
 それぞれに通し番号を割り振られ、他の研究所に所属しているだけの者による強
化人間と区別して「ナンバーズ」と呼称される。

  ナンバー・ワン:坂上蝉丸(ただし、彼が「えいえんのせかい」へ消えた後は欠番)
  ナンバー・ツー:光岡悟
  ナンバー・スリー:杜若きよみ
  ナンバー・フォウ:杜若キヨミ
  ナンバー・ファイブ:太田香奈子
  ナンバー・シックス:御堂
  ナンバー・セブン:岩切花枝
  ナンバー・エイト:八重花桜梨
  ナンバー・ナイン:長瀬祐介
  ナンバー・テン:三井寺月代



<各キャラの設定>

● 三井寺月代
 高いニュータイプ能力を持つ健康優良児。
 モビルファイター、オーラバトラー、モーターヘッド、T−LINK搭載機といった乗り手を選ぶ機体でも、その潜在能力と本能的な操縦センスで使いこなしてしまう少女。
 月島拓也が手がけた最後の、そしておそらくは最高の成果。


● 杜若きよみ
 蝉丸や悟と共に先々代所長・村雨真樹により強化され、PCE戦争に投入されるはずだった女性。
 実戦投入の前にPCE戦争が終り、同じ頃真樹が急死した為に強化の過程で放置され一時期は精神に異常を来たす。
 同じ境遇の蝉丸や悟ともども新所長である拓也に処置を受けるが、彼女が正気に戻る事は無かった。

 そして八重花桜梨と長瀬祐介の強化が終った直後、突如としてきよみが正気に戻った時、蝉丸はこの世界のどこにも居なかった。
 まるで、はじめから存在していなかったかのように……。


●桑嶋高子
 麗子の助手として研究や機体整備のサポートを行う優秀な看護婦であり技師でもある。
 モーターヘッドやファティマのマイスターでもあり、オーラバトラーや魔装機でも整備できてしまう。
 テストパイロットとして、麗子や自分自身が整備した機体を使いこなす事もできるが、さすがに強化人間達に比べると、その操縦能力は一歩劣る。、


● 杜若キヨミ
 きよみの双子の妹であり、拓也が一から手がけた最初の強化人間。
 そして、ニュータイプ能力の付加こそ成功しているが、その情緒安定などをかんがみると、総合的には「失敗」の部類に入る存在。
 能力や皆の関心などを一人占めする姉への嫉妬心が強く、それは強化されてさらに好戦的な形で彼女に現れるようになっている。


●岩切花枝
 PCE戦争時からのパイロットで、それなりの戦果を上げた古強者。
 だがニュータイプによる桁違いの戦果にその自尊心を傷付けられ、自ら強化を志願。
 戦闘経験と戦場で培った勘でムラサメ研究所屈指のパイロットとなっているが、そのニュータイプ能力はさほど高くは無い。


●石原麗子
 「見届けるもの」
 真樹が所長をしていた頃からの研究所職員であり、歴代所長の中で最も豊富な知識を持つが、全ての物事に対して受動的にしか行動しない。
 彼女の目的はただ、この世の行く末を見届ける事。


●坂上蝉丸
 剣術の達人(藤花影幻流の免許皆伝)であり、同門の悟とほぼ互角の腕前。
 きよみを巡って、恋においても好敵手であった。
 強化手術の失敗によりきよみの精神が崩壊した時、己の無力さに絶望を覚え「えいえんのせかい」へ。
 後にきよみは正気を取り戻し、蝉丸を追う事となる。


● 光岡悟
 蝉丸の終生のライバルであり、親友。
 だがそんな彼でさえ「えいえんのせかい」へ行ってしまった蝉丸の事を覚えていない。
 きよみから聞かされるたびに「3人」で一緒にいた感覚は戻るのだが……。

 彼の戦う理由は「奪われたもの」を取り戻す為。
 自分から奪うものがいるのならば、それが「世界」であろうと彼は一歩も引かない。
 戦いの最中に脳裏を過ぎる肩を並べて戦った親友の影を追い、今日も彼は戦場へ赴く。



●御堂
 岩切同様、ニュータイプ達の活躍により「英雄」になり損ねたパイロット。
 その射撃の腕前は凄腕ではあるが、そもそも拓也の求める「人としての有るべき姿」になんら興味を持たず、その能力だけ欲する御堂は薬物や刺激だけによる中途半端な覚醒しかしていない。
 その事は彼のプライドを更に傷つけ、月代やきよみに対する強い嫉妬となって行動に現れる。


● 砧夕霧
 月代の幼なじみであり、演算能力に優れたファティマでもある。
 月代をマスターとして認めているが、当の月代はモーターヘッド以外の機動兵器にも興味を示しており、彼女をパートナーにモーターヘッドに乗るかは疑問が残る。